あそかだより
☆あおむしとの1ヶ月(3歳児)☆
2026-06-26
「あった!」からはじまる発見の連鎖
5月中旬、保育室に持ち込まれたアゲハの幼虫。子どもたちの最初の発見は、花の葉の上に残された小さな黒い粒でした。「あった!」「これ、あおむしのうんちだ」——保育者が子どもたちの指さしの先を見つめ、その驚きに静かに共感する中、一つの問いが生まれました。「どこから来たのかな?」
観察を続ける中で、子どもたちは黒かった幼虫が、やがて緑色へと変わっていく様子に気づきました。「色が変わってる!」と友達に知らせ、「なんでだろう」と首をかしげる姿。その一つひとつの気づきは、知識としての情報ではなく、自分の目で確かめた驚きとなって、子どもたちの中に積み重なっていきました。
待つことの中にある育ち
子ども達が部屋に来て始めに気づいたのは、羽が半分開いた蝶々の姿でした。「開いた!」という声がクラス全体に広がり、子どもたちは羽が完全に乾くまで、一緒にその時を見守りました。
保育者は、この瞬間を急がせず、子どもたちが自分たちのペースで観察でき、感動を感じられる時間と空間を守りました。羽化という大きな変化は、活動として「教える」ものではなく、子どもたちが自分の目で見届ける経験となったのです。
翌日、蝶々はテラスで放たれることになりました。子どもたちは「まいきー」という名前をつけ、自分たちで見送りの時を決め、その姿を見上げて、手を振りました。
経験が、遊びへ、表現へ
この一連の体験は、別々の形で子どもたちの世界に広がっていきました。
塗り絵では、あおむしの色を「お日様の色はこの色」と自然と色を結びつけて表現する子がいました。また、部屋に戻った後、玩具の蝶々をマグネット版の上で動かし、「まいきー」のように羽ばたく様子を何度も何度も再現する姿が見られました。その繰り返しの中には、別れを惜しむ気持ちと、その存在を忘れない想い——つまり、命あるものを大切にする心が、そっと形になっていました。
つながる世界
保育室の壁面や絵本の中の自然と、戸外で出会う本物の自然が、子どもたちの中でつながり始めています。あおむしとの出会いは、こうした多くの自然体験の一つではなく、子どもたちの感性を高める起点となっているのかもしれません。
塗り絵では、あおむしの色を「お日様の色はこの色」と自然と色を結びつけて表現する子がいました。また、部屋に戻った後、玩具の蝶々をマグネット版の上で動かし、「まいきー」のように羽ばたく様子を何度も何度も再現する姿が見られました。その繰り返しの中には、別れを惜しむ気持ちと、その存在を忘れない想い——つまり、命あるものを大切にする心が、そっと形になっていました。
つながる世界
保育室の壁面や絵本の中の自然と、戸外で出会う本物の自然が、子どもたちの中でつながり始めています。あおむしとの出会いは、こうした多くの自然体験の一つではなく、子どもたちの感性を高める起点となっているのかもしれません。
